【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の長距離弾道ミサイル開発を担当した幹部らの健在ぶりが確認され、注目を集めている。
 北朝鮮は15日に故金日成(キム・イルソン)主席生誕100年に合わせ、平壌で軍事パレードを行った。ひな壇には新指導者の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記のほか、朴道春(パク・ドチュン)労働党軍需担当書記、朱奎昌(チュ・ギュチャン)党機械工業部長らが並んだ。
 また、核兵器やミサイルを含む兵器の開発・輸出を総括する「第2経済委員会」の白世鳳(ペ・セボン)委員長はこの2人とともに、ミサイル発射当日に開かれた最高人民会議で国防委員の留任が決まった。「第2経済」とは軍関連生産体系を意味する。
 多くの専門家は更迭を予想していたが、北朝鮮の「ミサイル3人組」と呼ばれるこれら3人は、ミサイル発射失敗後も健在ぶりを誇示したことになる。3人の代わりに、現場の責任者が犠牲になった可能性が高い。
 朴書記は2010年9月、金第1書記の登場とともに労働党軍需担当書記に就いた。2005~2010年まで軍需工場が密集している慈江道の党責任書記として軍需工業発展に貢献したことが評価されたとみられる。
 朱部長は長年、党軍需工業部の第1次官として軍需部門の「参謀長」の役割を果たし、2010年9月に党機械工業部長に就任した。北朝鮮は国際社会の制裁措置を受け、党軍需工業部の名称を機械工業部に変え、朱氏を部長に就かせた。
 白世鳳委員長が首長を務める第2経済委員会は軍需品の生産を担当する労働党傘下の重要機関で、兵器輸出で軍事費と故金正日(キム・ジョンイル)総書記の裏金を調達してきた。

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