【済州聯合ニュース】韓国の済州特別自治道が、「カマオルム洞窟陣地」(国家登録文化財第308号)を買い取る方向で文化財庁と協議していることを明らかにした。
 済州市翰京面にあるカマオルム洞窟陣地は、日本植民地時代に旧日本軍によってつくられた。ここには私設博物館の「済州戦争歴史平和博物館」があるが、運営難から博物館と所蔵する旧日本軍の遺物、洞窟陣地を含む私有地一帯を日本の団体に売却するため協議を進めていることが明らかになった。
 道は、洞窟陣地は歴史文化財として保存・活用価値が高く、公共財産とするのが望ましいと判断。文化財庁もこれに理解を示しているという。道は28日、博物館側にも買い取り計画を説明した。
 博物館は先ごろホームページで呼びかけ韓国各地から寄付金を集め、日本への売却計画を一時保留にしている。しかし、道の提案を受け入れるかは定かでない。また、道が私設博物館を買い取ることに対し否定的な見方もある。
 博物館は国家記録院登録の280冊の資料や遺物などを展示・保管している。

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