【ソウル聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は22日、北朝鮮の挑発を防ぐために韓国の弾道ミサイルの射程を延ばす必要があるとの立場を示した。
 李大統領は韓国内外メディアの共同インタビューで、「われわれがミサイル射程を拡大しなければならないとするのは、有事の際、北朝鮮の攻撃への予防が目的」と話した。
 韓国は2001年に米国と合意したミサイル指針に基づき、射程300キロ、弾頭重量500キロを超える弾道ミサイルを保有することができない。李大統領によると、北朝鮮がミサイルで攻撃すれば済州島まで届く。これに対し韓国からのミサイルは北朝鮮の前方までしか達せず、南北がにらみ合う状況下で効果的に防御するには限界があるという。
 李大統領は、ミサイル指針ができてから時間がたち、状況なども変わったとしながら、指針改正の必要性を強調。この問題を韓米で協議しているとし、「共同で戦略を展開するという観点でも、韓国の射程拡大の主張を米国も理解している。近く妥結するものとみている」と話した。
 ソウルで26~27日に核安全保障サミットに出席する李大統領とオバマ米大統領が、この問題で合意点を見いだせるか注目される。
 また、韓国政府は北朝鮮の「衛星」打ち上げ予告を受けた総合対策として、ミサイル射程延長を積極的に検討中とされる。

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