【ソウル聯合ニュース】韓国軍関係者は26日、韓米合同軍事演習「キー・リゾルブ」が27日から始まることを受け、対北朝鮮警戒・監視態勢を強化したと明らかにした。
 韓国軍は3月9日までの演習期間中、北朝鮮の軍事挑発可能性に備え、最前線地域の対砲兵レーダーやRF4偵察機、U2高空戦略偵察機などをフル稼働させるとともに、F15K戦闘機などに非常待機命令を出すことにした。
 また、軍事境界線(MDL)地域での挑発に備え、K9自走砲など火砲戦力も直ちに対応できる状態を維持する。
 同演習は有事の際に朝鮮半島を防御するための指揮系統などを訓練するもので、毎年実施されている。米軍約2100人と韓国軍20万人が参加する。
 このほか、韓米野外機動訓練「フォール・イーグル」も3月1日~4月30日まで実施される。米軍1万1000人と韓国軍が地上や空中、海上で訓練を行う予定だ。
 北朝鮮軍は韓米合同軍事演習に対応し、西部地域など最前線部隊に警戒勤務強化を指示したという。韓国軍関係者によると、北朝鮮軍はこのところ、韓国地域を目標にした射撃訓練を強化している。
 北朝鮮の国防委員会は25日に報道官声明を発表し、韓米合同軍事演習を非難。「逆賊一味と好戦狂の新たな戦争挑発をわれわれ式の聖戦で粉砕する」と警告した。
 朝鮮中央通信は26日、新指導者の金正恩(キム・ジョンウン)氏が2010年に延坪島砲撃を起こした朝鮮人民軍第4軍団司令部所属の軍部隊を視察し韓国海兵隊に配備されている戦力などについて報告を受けたと報じた。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0