【ソウル聯合ニュース】韓国で昨年1年間に摘発された違法薬物の密輸は、末端価格で620億ウォン(約43億円)に達し前年比220%増加した。関税庁が14日に公表した統計資料で明らかになった。
 昨年の総摘発件数は174件で、薬物の総量は29.3キログラム。薬物別の摘発件数は、覚せい剤の67件(18.3キログラム)が最も多く、次いで「JWH-018」などの合成大麻が41件(3.1キログラム)、大麻が42件(2.0キログラム)、コカインが4件(2.1キログラム)の順になった。
 密輸先では中国の59件が最も多く、米国(43件)、カナダ(13件)、英国とハンガリー(それぞれ10件)、ニュージーランド(9件)などが続いた。
 関税庁は「アフリカ産薬物の摘発量は前年の2件から9件に増え、押収量も2キログラムから7.7キログラムに増加した。大部分は国際犯罪組織がかかわっている」と話す。
 関税庁は密輸を水際で防止するため、科学検査設備を空港などに設置。また、特別チームを編成し取り締まりに当たるという。

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