【ソウル聯合ニュース】韓国とベトナムが1992年に国交を正常化してから20年。両国は経済を中心に交流を深めている。韓国にとって高成長を続けるベトナムは巨大な新興市場の一つ。自由貿易協定(FTA)締結に向けた作業も着々と進めている。
 企画財政部が国交正常化20年に合わせて作成した報告書が13日に発表された。報告書は、ベトナムが年平均5~8%成長しており、2009年に全体の約80%だった低所得層が2020年に28%に減少し、中産層が増加すると分析した。
 また、人口約8700万人の同国は、若者が多く、自動車や携帯電話など、韓国が得意とする分野の製品の需要が伸びる余地があると予想した。
 報告書は輸出市場としてのベトナムについて、「中国、インドネシアの次に重要な国として浮上している。繊維や鉄鋼板、合成樹脂などの輸出割合は今後も増える」とした。
 また、韓国はベトナムの外国資本誘致政策を高く評価している。韓国の対ベトナム直接投資規模は昨年12月現在で240億ドル(1兆8624億円)。ベトナムにとって韓国は第2の投資国になっている。
 一方、ベトナムのテレビドラマのうち10%が韓国ドラマ。海外ドラマで韓国の占める割合は70%以上に達する。また韓国を訪問したベトナム人観光客は、ここ10年で5倍に増えた。
 友好ムードを追い風に、韓国政府はベトナムとのFTA締結に向けた準備作業を進めている。両国は昨年10月に終了した共同研究の結果を基にFTA交渉を開始した。知識経済部は「両国のFTAは、商品やサービス、投資はもちろん、知的財産権もカバーする」と話す。
 韓国政府は原子力発電所事業や防衛産業の分野でもベトナムとの関係を強化していく方針だ。

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