【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)の金仲秀(キム・ジュンス)総裁は9日、政策金利の年3.25%据え置きを発表した直後に行った記者会見で、「物価に対する警戒心を持たなければならない」と指摘した。
 金総裁は、国際原油価格が上昇する危険がある上、国内では公共料金引き上げの可能性があるとして、「依然としてインフレ期待もかなり高い」と明らかにした。
 景気低迷を防ぐため上半期(1~6月)に政策金利を引き下げる可能性があるとの一部観測を一蹴したものとみられる。
 第2次支援の協議が難航しているギリシャ問題については、「数日内に道筋をつけるだろう」として、支援する金融機関の状況をみることが重要と指摘した。
 日本、中国など周辺国の経済については、多少楽観的との見方を示した。
 金総裁は、「中国が軟着陸できない可能性は非常に低い」として、予想よりも内需市場が大きく、それなりに成長基盤がある指摘した。
 日本経済についても、下半期(7~12月)から回復するとの見通しを示した。
 韓国の1月の貿易赤字については、「一時的なもの。(旧正月連休など)季節的要因があった」として、2月以降は回復し、1~3月期の貿易赤字は予想していないと述べた。

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