【ソウル聯合ニュース】韓国のデパート業界に、景気減速の影響が現れ始めている。
 現代百貨店のソウル・貿易センター店は10~12日に、海外ブランド品の大々的なセールを催す。これまでセール会場に並ぶことのなかったブランドを含む計30余りの有名ブランド、が、最高80%の割引となる。冬物衣料の在庫処分を目的とするセールの規模は、通常20億ウォン(約1億3700万円)前後だが、今回は総額100億ウォン台に上る。その背景には、全般的に消費が萎縮し、売上高が伸び悩んでいることがある。異常高温で始まった今年の冬は、在庫が積み上がり、春物の企画商品が並ぶこの時期になって厳しい寒さに襲われている。
 ロッテ百貨店の一山店(京畿道・高陽)では、毛皮商品の50~70%セールを今月末まで続ける予定だ。昨冬の毛皮の売上高は前年比20%増を記録し、2月には在庫もなかったが、今年はマイナス10%と低迷。春物を販売する時期になったため、処分するしかないという。
 新世界百貨店は、先月の旧正月連休明けから春物商品イベントを展開するものの、売り場が華やぐ気配はない。1月25日~2月6日の衣料品の売上高は前年同期比5%増と、前年の20%増には遠く及ばない。

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