【ソウル聯合ニュース】韓国の消費指標が軒並み低迷している。欧州連合(EU)の財政危機の長期化が国内経済に影響を及ぼし、消費者心理を萎縮させている。
 輸出と内需の同時低迷を受け、2012年1~3月期が韓国経済の正念場となりそうだ。
◇民間消費 3年来の低水準
 韓国銀行(中央銀行)が8日に発表した国内総生産(GDP)速報値によると、昨年10~12月期の民間消費は前四半期に比べ0.4%減少し、2009年1~3月期(同マイナス0.3%)以降で初めて減少した。リーマンショック直後の2008年10~12月期(同マイナス4.2%)以降で最低となった。
 前年同期比では1.2%増にとどまり、2009年7~9月期(同0.4%)以降で最低となった。
 統計庁の小売額(小売販売額)指数も昨年10~12月期は前四半期比2.2%減少し、2008年10~12月期(同マイナス4.1%)以降で最低となった。
 自動車(同マイナス10.9%)を含む耐久財の消費が前四半期に比べマイナス4.0%と急落したためとみられるが、非耐久財(同マイナス1.7%)や準耐久財(同0.8%)も不振だった。
 前年同期比でも昨年10~12月期は1.5%増にとどまり、2009年4~6月期(同1.5%)以降で最低となった。
◇百貨店、自動車販売も不振
 企画財政部のモニタリング結果によると、1月の百貨店の売り上げは4.2%減少した。2008年12月(マイナス4.5%)以降、37か月来の低水準となった。
 1月の自動車販売台数は19.9%減少し、2009年1月(マイナス24.1%)以降で最低の増加率となった。昨年10月のマイナス8.8%以降、4か月連続のマイナスを記録した。
 韓国銀行が発表した1月の消費者心理指数(CSI)は98で、2か月連続で下落した。経済状況に対する消費者の心理を総合的に示すCSIは基準値100を超えると景気が上向くと見る人が多いことを意味し、100を下回るとその逆となる。
 消費支出見通しCSIが106と鈍化する中、サラリーマン(110)と自営業者(98)間の格差が目立っている。自営業者の消費支出見通しCSIは2009年4月(95)以降で最低となった。ひと月の所得が100万ウォン(約7万円)~200万ウォンの低所得者層では98となり、2009年3月(92)以降で最低となった。
 消費支出見通しを項目別にみると、外食費(86)と教養・娯楽・文化生活費(90)が2009年6月以降で最低となった。
 知識経済部の1月の輸出入動向によると、消費先行指標の一つである消費財輸入も先月1~20日に前年同期比0.4%減少した。1月全体の確定値が減少した場合、2009年11月から20か月続いた増加が途切れることになる。
 企画財政部の関係者は、「雇用回復や物価上昇の抑制により消費環境は改善しているものの、消費者心理指数は2か月連続で下落している。国内外の不確実性を受けて消費を節約しているようだ」と分析した。

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