【ソウル聯合ニュース】韓国と欧州連合(EU)間の自由貿易協定(FTA)が発効した昨年7月から12月までの間、双方の貿易が前年同期比3.9%増加した。韓国の外交通商部通商交渉本部が7日に明らかにした。
 韓国のEUに対する貿易黒字額は7億4000万ドル(約567億円)で、同61億8000万ドル減少した。同本部は黒字額の減少について、欧州財政危機による需要減少や航空機などの品目の一時的な輸入増加が原因だと説明した。
 対EU輸出の主力品目で、関税が課されない携帯電話(マイナス58.1%)、フラットパネルディスプレー(マイナス27.6%)などのIT製品、船舶(マイナス47.6%)の輸出減少額は54億5000万ドルに上る。EUからの輸入は、航空機(8328%)やナフサ(325%)など既存の無関税の品目が15億ドル増加した。
 同本部は「韓国・EU間FTA特恵関税の対象となる品目の場合、輸出が輸入より大きく増加し、FTAが対EU貿易黒字の維持に寄与した」と強調した。
 特恵関税の対象品目のうち、自動車、自動車部品など輸出入増大5大品目は輸出増加額が26億ドル、輸入増加額が9億6000万ドルを記録した。
 今後、欧州財政危機など不確実性が解消されれば、FTAの肯定的な効果がさらに高まると見込まれる。

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