【ワシントン聯合ニュース】韓国に本部を置く北朝鮮支援団体「良き友人」の理事長を務める法輪僧侶は1日、米ジョンズホプキンス大学で開かれたセミナーで講演し、「北朝鮮住民は金正日(キム・ジョンイル)総書記死去後、新指導部に無関心だ」と述べた。
 また、「政府当局者はほとんど新指導部を受け入れているようだが、特に期待しているとも見えない」と伝えた。
 金正恩(キム・ジョンウン)氏の新指導部に対する中国の対応については、「食糧50万トンと肥料20万トンを(北朝鮮に)支援するという非公式の約束があった」と話した。
 法輪僧侶は新指導部の政策が来月公開されると予想した。新指導部は金総書記時代の基本政策を維持・継承しながら、段階的な改革・開放を行うとの見通しを示した。
 北朝鮮の食糧事情に関しては、1月の旧正月も平壌と咸鏡北道・会寧にしか食糧が供給されなかったほど、非常に厳しい状態だと伝えた。
 北朝鮮は金総書記への弔問を制限した韓国政府の対応について、強い不満を持っており、韓国政府とは対話しないとの強硬な立場を示しているという。米国との対話は望んでいるため、米朝対話に支障をきたさない範囲内で南北接触を続けると見込んだ。
 法輪僧侶は訪米中、国務部のキング北朝鮮人権担当特使や議会関係者らと会い、北朝鮮に対する人道的食糧支援の必要性について話し合う予定だ。

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