【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が昨年中国から輸入した穀物が37万6431トンだったことが分かった。2010年の31万3695トンより20.0%増加した。韓国農村経済研究院のクォン・テジン専任研究委員が1日、自身のブログに掲載した記事の中で明らかにした。韓国貿易協会のデータなどを使って算出した。
 種類別ではトウモロコシが36.1%で最も多く、小麦粉が33.2%、コメが24.5%、マメが5.4%と続いた。
 中国からの穀物輸入に対する北朝鮮の昨年の支出額は1億6619万ドル(約127億円)で、2010年の1億1516万ドルに比べ44.3%増加した。
 北朝鮮が昨年、穀物輸入量を増やしたのは、「強盛大国元年」と位置づける今年を前に民心懐柔に向けた食糧確保のためとみられる。
 クォン研究委員は、北朝鮮が昨年10~12月期に中国から輸入した穀物は前年同期に比べ20%以上増加したと指摘。「昨年秋の収穫量が前年より増加したにもかかわらず、多くの穀物を輸入している点が特異な現象」と分析した。

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