【ソウル聯合ニュース】一時は年間4万人を超えた韓国人の海外移住者数が、昨年は約750人まで減少した。韓国の経済発展とともに、移住した韓国人が母国に「逆移住」するケースも増えてきた。
 外交通商部が26日に公表したデータによると、昨年の海外移住申請者は753人だった。これは海外移住者が最も多かった1976年(4万6533人)の1.6%にすぎない。
 韓国人の海外移住は76年をピークに減少傾向にあるが、2000年代に入ってからも年間1万人以上が海外に流れた。その後、2003年(9509人)に1万人を切るなど、急速に減少し始めた。
 一方、海外に移住した在外韓国人が母国に戻ってくるケースが増えている。2003年に2962人だった「逆移民」は、昨年、4164人に膨らんだ。
 父親とともに中学生の時に米国に移住したが、米国の市民権を放棄して帰国した40代の女性は「韓米を往来しビジネスをしているが、特に米国人でいるメリットがなくなった。今は、韓国人として生きることが競争力になる」と話す。
 貧しい韓国人が成功を求め、先進国に相次いで移住したのは昔話となった。欧米の景気悪化などで、先進国と新興国の差が縮まる中、「コリアンドリーム」を夢見て来韓する人が増えている。
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