【ソウル聯合ニュース】北朝鮮で権力序列ナンバー2の張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長の親戚らが、外交や貿易など対外部門の業務を担当しており、耳目を集める。
 故金正日(キム・ジョンイル)総書記の実妹で、夫人の金敬姫(キム・ギョンヒ)党軽工業部長との間に生まれた子どもは2006年にフランス留学中に死亡し、現在実子はいない。
 代わりに実兄の子どもがいる。長兄・成禹(ソンウ)氏の二男・勇哲(ヨンチョル)氏は駐マレーシア大使を務めている。成禹氏の長男も対外経済協力窓口の対外経済協力推進委員会の中堅幹部に起用されているとされる。張氏の甥(おい)2人が北朝鮮指導部で人気の高い対外部門の業務を担当していることになる。
 また、張氏の姉の夫で対外文化連絡委員会副委員長を務めていた全英鎮(チョン・ヨンジン)氏は4日に駐キューバ大使に任命された。
 全氏の娘は黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)元朝鮮労働党書記の長男と結婚。黄氏が1997年に韓国に亡命したことを受けて離婚したものの、全氏は北朝鮮の民間外交を担当する対外文化連絡委員会副委員長にとどまっていた。全氏が今回大使に任命されたのは張氏の義兄であることが作用したとの分析だ。
 ある北朝鮮脱出住民(脱北者)は、「北朝鮮高官はとにかく子どもを対外分野業務に従事させようとする。海外に出たり、対外貿易を担当すると、比較的に安定的な生活が可能であるためだ」と説明した。

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