当時のソウル市教育監選挙には野党陣営から郭氏と朴明基(パク・ミョンギ)ソウル大学教授が立候補していたが、候補の一本化を進め、郭氏が出馬した。郭氏の選挙事務所関係者は、朴氏側に辞退の見返りとして金銭と要職ポストを約束。6回にわたり合計2億ウォン(約1400万円)を渡すとともに、ソウル教育発展諮問委員のポストに就かせたとされる。
同地裁は郭氏が朴氏に渡した2億ウォンに対しては有罪を認めた。ただ、郭氏の選挙事務所関係者が朴氏側と交わした「約束」については事前に知らなかったと判断した。朴氏が金銭的に困っていることを知り、「善意」で現金を渡したとする郭氏の主張を認めた。
郭氏は判決後、見返りがあったとの裁判所の判断を不服として、控訴する方針を明らかにした。
最高裁でソウル地裁の刑が確定する場合、郭氏の当選は無効となる。
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