ソウル地裁の判決後、取材陣の質問に答えるソウル市の郭魯ヒョン教育監=19日、ソウル(聯合ニュース)
ソウル地裁の判決後、取材陣の質問に答えるソウル市の郭魯ヒョン教育監=19日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】2010年6月に実施されたソウル市教育監(教育庁の長)選挙で、候補一本化の見返りとして対立候補に現金を渡した罪で起訴された郭魯ヒョン(クァク・ノヒョン)ソウル市教育監に対し、ソウル中央地裁は19日、罰金3000万ウォン(約202万円)を言い渡した。郭氏は同日に釈放され、業務に復帰することになる。
 当時のソウル市教育監選挙には野党陣営から郭氏と朴明基(パク・ミョンギ)ソウル大学教授が立候補していたが、候補の一本化を進め、郭氏が出馬した。郭氏の選挙事務所関係者は、朴氏側に辞退の見返りとして金銭と要職ポストを約束。6回にわたり合計2億ウォン(約1400万円)を渡すとともに、ソウル教育発展諮問委員のポストに就かせたとされる。
 同地裁は郭氏が朴氏に渡した2億ウォンに対しては有罪を認めた。ただ、郭氏の選挙事務所関係者が朴氏側と交わした「約束」については事前に知らなかったと判断した。朴氏が金銭的に困っていることを知り、「善意」で現金を渡したとする郭氏の主張を認めた。
 郭氏は判決後、見返りがあったとの裁判所の判断を不服として、控訴する方針を明らかにした。
 最高裁でソウル地裁の刑が確定する場合、郭氏の当選は無効となる。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0