爆発事故が起きた船舶。船体の半分が沈んでいる=15日、仁川(聯合ニュース)
爆発事故が起きた船舶。船体の半分が沈んでいる=15日、仁川(聯合ニュース)
【仁川聯合ニュース】韓国北西部の仁川沖の紫月島付近で15日午前に発生したタンカー(4191トン)の爆発事故の原因は船内のタンクに残っていた油蒸気の可能性が高いことが分かった。
 仁川海洋警察署の複数の関係者は空きタンクに残っていた油蒸気がスパークなどに触れ、爆発につながった可能性が高いと口をそろえた。
 同船の船社関係者は「タンク内に残っていたガスを抜く作業中に事故が起こったようだ」と説明した。普段は軽油を積載するが、今回はガソリンを運搬しており、爆発事故との関連性を調べているという。
 仁川海洋警察署によると、同船は仁川にガソリン6500トンを降ろし、中西部の大山に戻る途中だった。仁川を出発してから約1時間30分後、ごう音とともに原因不明の爆発が起き、船体の半分が沈んだ。事故で乗組員3人が死亡し、8人が行方不明となっている。
 同警察署は事故現場に科学捜査隊員を派遣し、証拠品などを回収した。国立化学捜査研究院に詳しい分析を依頼する方針だ。また、生存した乗組員から情報を収集し、正確な事故の原因を調べる予定だ。


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