昨年の南北貿易額17億1千万ドル　前年比10%減

【ソウル聯合ニュース】韓国貿易協会が15日までにウェブサイトで公開した南北交易統計によると、昨年の韓国と北朝鮮間の貿易額は17億1000万ドル（約1315億8400万円）で、2010年の19億ドルに比べ10%減少した。
　韓国から北朝鮮への輸出額は8億ドルで、前年比約7%減少した。北朝鮮からの輸入額も9億1000万ドルと、前年比12．5%減少した。
　南北貿易額は、1995年は2億8000万ドルにすぎなかったが、2000年の南北首脳会談開催などを機に毎年大幅に増加し、2008年は18億1000万ドルを記録。2009年は16億7000万ドルに減少したが、2010年に増加に転じた。
　近年の南北貿易額の減少は、2008年7月に起きた北朝鮮軍による韓国人観光客射殺事件で金剛山観光が中断されたことや、2010年3月に発生した韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件を受け同年5月に韓国政府が発表した対北朝鮮制裁措置により大半の対北朝鮮投資が禁じられたことが原因とみられる。