【ソウル聯合ニュース】LGグループは13日、2012年の事業計画を発表した。投資額は16兆4000億ウォン(約1兆2585億円)、雇用規模は約1万5000人に設定した。
 投資額は過去最高だった昨年比15%減となったが、2010年から3年連続で15兆ウォンを上回っている。
 主力製品の需要拡大に対応するとともに、次世代製品の市場シェア拡大に向け、施設投資に11兆5000億ウォンをかけることにした。
 電子部門でタッチパネルや有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)パネルなど、次世代製品の量産に向けた投資に力を入れる。発光ダイオード(LED)照明や水処理、電気自動車(EV)部品など新成長事業の育成も加速させる方針だ。
 化学部門では電気自動車用バッテリーと液晶パネル(LCD)用ガラス基板、高性能の合成ゴムなど高付加価値の石油化学製品への投資を拡大する。通信サービス部門でも昨年に続き、高速無線通信のLTE網の早期構築や海外資源開発事業に拍車をかける。
 研究開発には過去最大の4兆9000億ウォンを投じる。
 LG電子はLTE対応のスマートフォン(多機能携帯電話)やLTE関連技術、アプリケーションシステムの開発などに投資を集中する。インターネットに接続するスマートテレビとスマートフォンのソフトウエア強化、環境にやさしい高効率製品の開発に取り掛かる計画だ。
 化学部門ではLG化学が高容量のバッテリーセルや有機ELパネルの素材開発に注力するほか、通信サービス部門では有無線通信インフラを基盤にした広告、教育、ヘルスケアなど、新サービスの開発に乗り出す。
 雇用では大学新卒者7500人など、前年比で2000人少ない1万5000人を採用する予定だ。
 LGグループ関係者は「経営環境の悪化が予想されるが、積極的な投資を続け、電子・化学・通信サービスなど主力分野で市場をリードする製品とサーボスを開発するほか、中長期的な成長事業も育成する計画だ」と説明した。

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