【ソウル聯合ニュース】韓国東南部の慶尚北道・慶州にある月城原子力発電所1号機が12日午前4時24分ごろ、原子炉のトラブルで運転を停止した。冬場の電力不足への懸念が高まり、電力当局や市民は不安を募らせている。
 同原発を運営する韓国水力原子力は同日、「原子炉の冷却材ポンプ4台のうち1台のベアリングで高温信号が出たため原子炉の稼動が自動停止した」と説明した。知識経済部が現場確認をした結果、温度感知装置が誤作動したものと確認された。早ければ13日夕方に運転が再開される見通しだ。
 同原発は昨年12月にも度重なるトラブルで運転が停止している。
 このため現在、整備中に深刻な異常が見つかった蔚珍原発4号機と、2日から整備期間に入った新古里原発1号機と合わせ3機が発電を停止している状態だ。電力当局は消費電力がピークになると見られる1月中旬を乗り切れるよう対応に迫られている。
 知識経済部と電力当局はこの日、電力需給の非常対策として、需要管理を通じて可能な限り予備電力500万キロワット以上を維持する計画を打ち出した。
 事前に契約した大口需要家の電力消費の緊急削減に向け需要管理市場を開設し、1日最大110万キロワットを確保する。また、節電規制で最大300万キロワットの予備電力を追加する。
 現代KCCなど500社は1月の第2週と第3週に20%以上を節電する計画。知識経済部によると、GSカルテックスなど非常発電機を保有する企業は発電機の稼動を拡大し、鋳物企業は輪番休業に入っている。

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