【ワシントン聯合ニュース】軍縮関連の米非政府組織(NGO)、核脅威イニシアチブ(NTI)は11日(日本時間12日)、北朝鮮を核保有国に分類するとともに、北朝鮮の核物質安全指数が最下位だと明らかにした。
 NTIが同日発表した核物質安全指数に関する報告書によると、北朝鮮は2008年の核計画申告を通じ38.5キログラムの核兵器製造用プルトニウムを保有していると申告した。その2年後には寧辺のウラン濃縮施設を公開するなど事実上、核保有国となったが、核を安全に管理できない恐れが大きいと指摘した。
 同指数は、核兵器の製造に使うことができる核物質1キログラム以上を保有する32カ国と、保有量が1キログラム以下または核物質を保有していない144カ国を対象に▼数量と施設▼安全と統制手段▼国際的基準▼国内での管理と能力▼社会的要素――などを考慮し算出した。
 北朝鮮は34点で、核物質1キログラム以上を保有する32カ国のうち最下位となった。1位は94点のオーストリア。次いでハンガリー(89点)、チェコ(87点)、スイス(86点)の順。米国(78点)は13位、日本(68位)は23位、ロシア(65点)は24位、中国(52点)は27位だった。核開発が疑われているイランは46点、1990年代に秘密裏に核開発に成功したパキスタンは北朝鮮と同点の41点。
 一方、韓国(82点)は核保有量1キログラム以下または核物質を保有していない144カ国に含まれ、13位だった。
 NTIは北朝鮮を米国、ロシア、中国、英国、フランス、インド、パキスタン、イスラエルとともに核武装国に分類した。
 NTIは北朝鮮について、国際社会から孤立しているため北朝鮮当局が核物質を適切に管理しているかを把握するのが難しく、核拡散防止条約(NPT)など国際社会の取り決めに参加していないと指摘した。北朝鮮は核開発計画を強力に推進しているが、核物質に対する安全措置はきちんと順守されない可能性があると懸念を示した。

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