【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は11日、米国からの食糧支援と関連し、「まるで(北朝鮮が)おねだりしているかのような虚言を広めている」と米国の対話姿勢を非難した。
 北朝鮮外務省の報道官が朝鮮中央通信記者の質問に答える形で、米朝間の食糧支援問題について言及した。報道官は「元々は米国が3年前に公約した50万トンの支援のうち、実現していない33万トンを提供することが始まりだった」と昨年に米国と行った話し合いについて述べた。その上で、「敵対勢力が、(北朝鮮は)国葬のための苦しみ、おねだりしているかのような虚言を広めている」と非難した。
 また、これまで人道支援と政治とは別と述べてきた米国が、昨年7月の米朝高官協議を機に北朝鮮の核問題と食糧提供を結びつけたと主張した。
 さらに、議論していた30万トン以上の食糧支援とは異なる量を示したほか、支援物資の品目を大幅に変更したと指摘。「米国に信頼醸成の意志があるのか見守る」とした。
 米国は2008年に北朝鮮に対して約束した食糧支援のうち残る33万トン分の執行を検討しているが、軍に転用される可能性がある食糧ではなく栄養補助食品での支援なら可能とのスタンスを取っている。
 これに対し、北朝鮮は最近の米朝接触で支援規模を当初の24万トンから大幅に増やし、栄養補助食品に加えコメや穀物なども要求しているとされる。

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