【ソウル聯合ニュース】昨年に過去最高の輸出実績を上げた韓国の石油精製業界が、米国の制裁強化を受けイラン産原油の輸入が中断されるのではないかと神経をとがらせている。
 韓国の石油精製業界によると、昨年輸入した原油8724万バレルのうち、イラン産は8.3%の726万バレルとなっている。
 韓国政府はイラン産原油の輸入を継続する方針を決定しているが、米国のイラン制裁の意思が強力なため、状況は流動的だ。
 イラン産原油は比較的安価なため、他国産に契約を切り替える場合、コスト増は避けられないとみられる。韓国石油公社の情報サービス「石油情報網」によると、昨年1~11月のイラン産石油の導入単価は1バレル当たり102.89ドル(約7912円)で、アラブ首長国連邦(108.60ドル)、サウジアラビア(106.29ドル)、クウェート(104.71ドル)より安い。 
 業界関係者は、「イラン産の代わりにアラブ首長国連邦から原油を輸入した場合、単純計算で年間4145万ドルの追加費用が発生する」と説明する。
 別の関係者は、世界的にイラン産原油の輸入禁止が拡大するとその分供給量が減少するため、国際原油価格が大きく上昇すると懸念を示した。

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