【ソウル聯合ニュース】朝鮮労働党機関紙の労働新聞は9日、故金正日(キム・ジョンイル)総書記の弔問のため北朝鮮を訪問したファン・ヘロ氏に対し、韓国の検察が逮捕状を出したことを激しく非難した。
 ファン氏は市民団体「自主統一と民主主義に向けたコリア連帯」の共同代表で、フランスに居住している。先月末に中国・北京経由で訪朝し、金総書記の霊前を訪れ、哀悼の意を表明した。このため、国家保安法違反容疑で今月3日に逮捕状が出された。
 労働新聞は「罪悪を積み重ねるファッショ的悪行」と題する記事で、ファン氏に逮捕状が出されたことを非難。ファン氏が韓国・延世大学在学中の1999年にも韓国大学総学生会連合(韓総連)代表として訪朝したことも取り上げ、「どうやっても正当化できないファッショ的悪行」だとした。ファン氏は99年の訪朝後、懲役刑の判決を受けた。
 ファン氏は今月3日、北朝鮮を出国しイタリアへ向かう途中の北京で記者団に対し、「今回の件で情報機関や検察の弾圧はないと考える」と韓国政府をけん制する発言をしていた。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0