検察に出頭する前に、取材陣の質問に答えている高承徳議員=8日、ソウル(聯合ニュース)
検察に出頭する前に、取材陣の質問に答えている高承徳議員=8日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国与党ハンナラ党の代表選をめぐる現金授受疑惑に関連し、2008年7月の党代表選で立候補者から現金300万ウォン(約20万円)の入っている封筒をもらったと暴露したハンナラ党の高承徳(コ・スンドク)国会議員が8日、参考人として検察に出頭した。高議員は代表選を実施した党大会(同年7月3日)の2~3日前に現金入りの封筒をもらい、封筒には朴ヒ太(パク・ヒテ)現国会議長の名刺入っていたと証言した。
 高議員は同年7月4日に現金入り封筒を朴ヒ太氏の補佐官に返したという。同代表選では朴ヒ太氏が当選した。朴ヒ太氏は2010年から現職の国会議長に就いた。
 検察は今後、疑惑の解明に入る。また支持率が低下しているハンナラ党にとって、大きなダメージになることは必至だ。党内では、党名を変更した上での再結党も念頭に、有権者の信頼回復を図るべきだとの意見が出ている。
 ハンナラ党が党名変更を含む実質的な再結党に踏み込めば、李明博(イ・ミョンバク)大統領が排除される可能性が大きくなる。この場合、政府と与党の関係をはじめ、政界が大きな地殻変動を起こす可能性もある。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0