【ソウル聯合ニュース】生態系保護のため、韓国政府は朝鮮半島に生息する生物種を北朝鮮住民とともに調査することなどを盛り込んだ法律を制定した。環境部は8日、生物多様性の保存および利用に関する法律(生物多様性法)が国会本会議を通過したと明らかにした。
 同法によって、遺伝子変形生物や生態系を壊す恐れのある外来種などが法による管理を受けることになる。また、生物資源を体系的に管理するため、韓国政府は5年ごとに生物多様性戦略を立てるとともに、国の研究所も設置する。
 また韓国に生息する生物種のリストをつくり、北朝鮮住民とともに生物種の多様性を研究・調査する保護政策も進めていく。
 朝鮮半島の生物種は10万種を超えると言われているが、現在、判明しているのは約3万8000種にすぎない。このうち大部分が日本など海外の研究者が発見したものだという。
 同法はまた、外来生物や遺伝子変形生物の国内流入を厳しく管理。このため、生態系に危険を与える可能性のある生物の輸入についての承認制も導入する。
 同法は、今月中旬に公布され、公布から1年後に施行される予定。環境部の関係者は「国内の生物多様性と生態系の安定を高めるための基盤ができた。実効性を高めるために名古屋議定書の国内実施法の制定も準備している」と話した。

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