鍾路警察署で調べを受ける中国人の男(手前)=8日、ソウル(聯合ニュース)
鍾路警察署で調べを受ける中国人の男(手前)=8日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】ソウル・鍾路警察署によると、ソウルの日本大使館に8日午前8時18分ごろ、30代の中国人の男が火炎瓶4本を投げ込み、壁の一部を焦がした。けが人はなかった。男は現場で現行犯逮捕された。男は自分の祖母が旧日本軍の元従軍慰安婦で、日本への恨みがあったと自供。また韓国訪問前に訪れた日本で、「靖国神社の門に火をつけた」と話しているという。靖国神社では先月26日早朝、境内の門の一部が焦げる放火事件が起きている。
 逮捕されたのは中国・広州出身の男。男は、日本を経由し同日、韓国に入国した。8日は、韓国焼酎の瓶でつくった火炎瓶11本を所持しており、このうち4本を大使館に投げつけたという。
 警察関係者によると、男は靖国神社放火事件について、詳しい説明をしている。一方で、「数年前に亡くなった祖母の遺骨を北朝鮮・平壌の大同江にまくつもり」などとも話している。
 男は自身の祖母について、太平洋戦争時に旧日本軍によって平壌から中国南部に連れていかれた従軍慰安婦だったと主張。日本政府が従軍慰安婦問題について謝罪しないため、抗議の意味で火をつけたと話している。

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