中国当局者「漁船への武器使用は無条件で禁止」

【北京聯合ニュース】中国の外交当局者が韓国に対し、いかなる状況でも中国の不法操業漁船へ武器を使用しないよう求めると主張し波紋が広がっている。
　中国外務省の羅照輝アジア局長は5日、中国共産党の機関紙、人民日報のウェブサイト人民網が主管したインターネットユーザーとの対話で、「韓国が文明的な法執行を行い、いかなる状況でも中国の漁師に対し武器を使用しないよう求める」と表明した。
　北京の外交筋は、公の席での発言ではないものの、外交高官として不適切だったと指摘する。北京の韓国大使館関係者も、羅局長の発言を「非常識」と非難した。
　昨年12月に不法操業中の中国漁船の船長に韓国の海洋警察官が刺されて死傷した事件の発生後、中国政府は遺憾を表明するよりも先に、自国の船員に対し不当な扱いをしないよう要求し、韓国で批判が高まっていた。