【東京聯合ニュース】大韓航空が東日本大震災により乗客が減少した日本路線を拡大している。
 同社の日本地域本部によると、昨年3月の大震災直後、21路線を週220往復運航していたが、現在は26路線・237往復に増やした。大震災前は27路線・週237往復運航していた。清州~大阪線は運航を中止したままだが、同地域は震災と関係がなく、例年の水準にほぼ戻っていると言える。
 来月1日からは釜山~大阪線が週7往復から14往復に増便。日本路線は週244往復になり、震災前より増える予定だ。
 これに対し、アシアナ航空の日本路線は震災前に23路線・週198往復運航していたが、昨年4月に19路線・173往復に減った。今は21路線・187往復を就航している。
 福島第1原子力発電所事故で福島、茨城など、同社が就航する路線が深刻な影響を受けたのに加え、円高も重なり、観光客数が大きく落ち込んだのが響いた。
 韓国観光公社によると、昨年韓国を訪れた日本人は328万人で前年比8.6%増加したが、日本を訪れた韓国人は164万人で同32%減となった。両国の人の往来は2010年に546万人に上ったが、492万人に減少した。
 乗客が伸び悩むなか、大韓航空が就航便を拡大していることについて、専門家らは仁川空港を利用する乗り換え客が大幅に増えたほか、韓国を訪れる日本人が急増していることを指摘する。就航便を増やし、価格を下げることで、エアプサンなど格安航空会社をけん制する狙いもあるという。
 大韓航空関係者は「日本路線の将来性を考え、運航便数を積極的に増やすことにした」と話した。

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