【ソウル聯合ニュース】昨年のIT(情報技術)分野の輸出総額が2年連続で過去最高を記録した。
 知識経済部は5日、昨年のIT製品の輸出総額が前年比2.0%増の1569億7000万ドル(約12兆円)となり、2010年に続き過去最高を記録したと発表した。
 輸入総額は815億2000万ドルで、754億5000万ドルの黒字となった。韓国全体の貿易収支は333億ドルの黒字で、これの2倍を上回る黒字となった。
 携帯電話の輸出額は前年比0.7%増の250億ドルで、このうちスマートフォン(多機能携帯電話)が118億8000万ドルだった。スマートフォンの輸出額は前年比53.5%増加した。
 スマートフォンの好調に後押しされ2009年以降、減少を続けていた韓国の携帯電話輸出は3年ぶりに増加に転じた。昨年4~6月期以降、世界の携帯電話市場でシェア1位を記録している。
 3D(立体)テレビ市場でも韓国製品は昨年7~9月期にシェア45.2%を記録し、日本(33.3%)、中国(16.8%)を上回った。
 半導体の輸出額は、メモリー半導体の単価急落を受け前年比1.1%減の501億5000万ドルとなった。市場シェアは初めて60%を突破した。
 システム半導体の輸出額は前年比24.0%増の200億ドルを記録、初めてDRAMの輸出を上回った。
 コンピューターおよび周辺機器の輸出額は前年比0.8%減の76億5000万ドル。プリンターやモニターなどの周辺機器も同6.2%減の50億8000万ドルだった。
 一方、タブレット型パソコンの輸出額は前年に比べ約180%増加の18億9000万ドルを記録した。
 輸出先では、中国(香港を含む)向けの輸出額が前年比6.5%増の738億6000万ドルで1位。全輸出先に占める中国の割合は47.1%となった。
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