【ソウル聯合ニュース】世界経済に対する不安が高まっているにもかかわらず、韓国の銀行と保険会社が社員に高額のボーナスを支給している。同じ金融圏でも、昨夏以降、株価が低迷した証券会社は羽振りがよくない。
 昨年、過去最大の純利益を上げた銀行業界では、大手を中心に高額のボーナスが近く支給される。
 新韓銀行は最大で月給の300%という線をめぐり労使が交渉中。業界トップの国民銀行は先月30日に月給の150%と被服費を支給した。ハナ銀行は同100%が支給され、ウリィ銀行も労組が同100%を要求している。
 保険会社も高額だ。サムスン生命は年俸の約40%を1月末に支給予定。大韓生命や教保生命、現代海上などの大手も5~6月ごろに月給の100%~300%を激励金名目で支給する予定。これらは昨年とほぼ同水準だ。
 一方、証券会社はサムスン証券や大宇証券など大手を含め、年末年始のボーナスを支給できずにいる。昨年は世界財政危機などのあおりで、全体の取引が減少し、手数料収入も激減した。大手証券会社の幹部は「好業績を上げた社員に対しては個別の報奨金を出すが、一律のボーナスは考えていない」という。

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