【ソウル聯合ニュース】サムスン電子の株価が過去最高を更新した。韓国の有価証券市場で、サムスン電子の3日の終値は110万5000ウォン(約7万3700円)と前日比2万5000ウォン(2.31%)高になった。終値ベースで過去最高だった昨年12月12日の108万4000ウォンを上回った。
 サムスン電子の株価は同年8月19日に67万2000ウォンまで落ち込んだが、5か月足らずで64.4%値上がりした。同期間、総合株価指数(KOSPI)が7.5%上昇したことに比べると、伸び幅は8倍を超えている。
 サムスン電子の時価総額は162兆7658億ウォンとなり、初めて160兆ウォンを上回った。
 短期間で株価が急上昇したのは世界的な不況でも高い競争力を維持したためとみられる。サムスン電子は半導体メモリーやシステムLSI(高密度集積回路)、スマートフォン(多機能携帯電話)など、ほぼ全事業部門で競合企業との差をさらに広げた。
 昨年7~9月期には米アップルを制し、スマートフォンで世界シェア1位を獲得した。スマートフォンの好調はアプリケーションプロセッサ(AP)、イメージセンサーなど携帯機器の部品やスーパーAMOLED(アクティブマトリックス式有機EL)の販売も後押しした。
 昨年12月5日から今年1月3日まで、投資信託によるサムスン電子株式の売買は3701億ウォンの買い越しだったが、個人と外国人投資家はそれぞれ3265億ウォンと6788億ウォンの売り越しとなった。これについて、大宇証券のソン・ホグン研究員は「差益狙いの売り注文で株価が大幅に下落することはないだろう。サムスン電子の企業価値はLG電子やハイニックスなどとは比較できないほど高まっているため、今の競争力を維持すれば問題ないと思う」と話した。  
 サムスン電子の株価は6日に発表される昨年10~12月期決算(暫定値)の影響を受けると予想される。証券会社は同社の営業利益が最大で5兆ウォン以上になるとの見通しを示している。

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0