弔問のため、先月27日に平壌の錦繍山記念宮殿を訪れたファン・ヘロ氏(中央)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
弔問のため、先月27日に平壌の錦繍山記念宮殿を訪れたファン・ヘロ氏(中央)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
【北京聯合ニュース】韓国政府の許可を得ず、故金正日(キム・ジョンイル)総書記の弔問のために北朝鮮を訪問した市民団体代表のファン・ヘロ氏が3日、北朝鮮を出国し、中国・北京経由でイタリア・ローマに向かった。
 北朝鮮・高麗航空で北京の空港に到着したファン氏は3日午後、ローマ行きの中国国際航空機に搭乗した。同空港内で記者団に対し、「訪朝したのは民族和解と平和、祖国統一のためだ」とし、純粋な弔問だという点を強調した。
 また「今回の件で情報機関や検察の弾圧はないと考える」と韓国政府をけん制した。北朝鮮滞在中、誰に会ったのかを問う質問には一切答えなかった。ローマに行くのは「用事があるから」と説明した。
 ファン氏は市民団体「自主統一と民主主義に向けたコリア連帯」の共同代表。フランスに居住しており、先月24日に中国・北京を経て訪朝したとされる。
 朝鮮中央通信によると、ファン氏は金総書記の霊前を訪れ、哀悼の意を表明。弔問録には「祖国の統一のため献身された金正日総書記の冥福を祈ります」と記した。
 ファン氏は韓国・延世大学在学中の1999年にも韓国大学総学生会連合(韓総連)代表として訪朝し、懲役刑の判決を受けた。

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