新年特別演説を行う李大統領=2日、ソウル(聯合ニュース)
新年特別演説を行う李大統領=2日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】2日に行われた新年特別演説で李明博(イ・ミョンバク)大統領は、「最も緊要な目標は朝鮮半島の平和と安定」と強調した。
 李大統領は、「韓国は機会の窓を開けている」として、北朝鮮が誠意ある態度を示せば朝鮮半島の新時代を共に開くことができると呼びかけた。
 今年が北朝鮮の核問題解決の転機になると期待を示し、「北朝鮮が核関連活動を中断すれば、すぐに6カ国協議を再開できる」と力説した。

 一方で、北朝鮮の挑発の可能性がある限り韓国は堅固な安保体制を維持するとして、「挑発した際は強力に対応する」とけん制した。
 李大統領は演説で、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記死去後の韓国政府の北朝鮮政策の方向性を示し、従来の北朝鮮政策の原則に基づいて南北間の対話と協力を進める方針を表明したものとみられる。
 また、世界的な景気低迷に懸念を示し、「今年は何があっても物価(上昇率)を3%台前半に抑える」と述べ、物価抑制に力を入れると強調した。
 さらに、賃貸住宅の供給増加と価格安定、非正規労働者の待遇差別問題解決、満5歳までの無償保育支援など市民生活の安定を約束した。

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