【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記死去を機に、韓国のクレジットカード会社が北朝鮮進出の可能性を注意深く探っている。
 クレジットカード業界は2日、BCカード、KB国民カード、外換カードが、太陽政策(対北朝鮮包容政策)が盛んだった2000年に北朝鮮進出を積極的に模索していたことを明らかにした。
 3社は当時、北朝鮮の金剛山観光地区で韓国人観光客を対象に1000ドル(7万7000円)を限度に使用できるクレジットカード事業を行っていた。また、これを北朝鮮全域に拡大する計画を進めていた
 BCカードの関係者は、「南北の和解ムードに乗り、北朝鮮の銀行と協力してカード事業を進めようとしたが、黄海上での衝突などを機に安保情勢が急変したため諦めた」と語った。
 ただ、金総書記死去を機に、カード会社は南北関係が改善すればすぐにでも北朝鮮事業を再開する計画だ。
 北朝鮮の発券銀行である朝鮮中央銀行は、一部特権階級向けにクレジットカードを発給していることで知られている。韓国のカード会社は同行と提携して北朝鮮に再進出する可能性が高い。
 カード会社の関係者は、「12年前から内部で十分に検討してきており、北朝鮮経済が開放されれば事業開始は時間の問題だ」と解説した。

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