【ソウル聯合ニュース】韓国スポーツ界のトップ、朴容ソン(パク・ヨンソン)大韓体育会会長は30日、聯合ニュースとの新年インタビューで、来年のロンドン五輪に向けた準備状況などを紹介した。ロンドン大会での韓国の金メダル獲得数は10~12個を目標とすると述べた。以下は一問一答。
――来年はロンドン五輪に国民の関心が集まるが。
「来年はいろいろなスポーツイベントがあるが、その中で7月27日に開幕するロンドン五輪が最も重要だといえる。種目は野球とソフトボールが外れ、26競技に減ったが、北京五輪(267人)に次ぐ250人の選手団を派遣する予定だ」
――ロンドン大会での目標は。
「北京大会で最高の成績を挙げたため、プレッシャーもある。金メダルの目標は10~12個ぐらいだ。(韓国代表選手のトレーニング施設の)泰陵選手村をでは13個まで可能というが、あまりにも高い目標を掲げ、達成できなければ、失望が大きい」
――金メダルが期待される競技は。
「アーチェリーとテコンドーは韓国が伝統的に強い。だが、テコンドーは世界的に戦力の標準化が進み、確信できなくなった。一方、柔道は日本の戦力が弱くなり、(メダル獲得が)期待される。フェンシングやレスリングなどもメダルを獲得できると期待している」
――日本やフランス、イタリアなど競合国が追撃しているが。
「日本が『打倒韓国』を掲げていると聞いたが、韓国は日本より中国を認識しなければならない。北京大会で1位となった中国はロンドンでも1位を守り、スポーツ最強国として君臨すると思う」
――ロンドン五輪選手団への支援対策は。
「初めて現地に訓練キャンプを設置する。適合した場所がなく、フランスまで検討したが、幸い、ロンドンのブルネル大学と賃貸契約を結んだ。キャンプには体育館や宿舎、食堂まで設けられる。パートナーも同行させ、訓練を支援する予定だ」
――平昌冬季五輪の準備は。
「来年は基盤施設を作る作業が本格的に始まる。五輪期間に工期を合わせるのではなく、鉄道やスケート場などは早く建設し、活用する必要がる。競技の進行スタッフも来年から養成しなければならない。外国語に堪能な人材を集め、競技運営知識を教えれば、もっと効果的になると思う」
――環境団体が加里旺山に建設される予定のスキー場をほかの場所に変えるよう求めているが。
「正直、理解できない。1月に平昌誘致委委員会と環境団体が環境にやさしい競技場を建設することで合意した。競技場の場所はわれわれが決められる問題ではない。国際オリンピック委員会(IOC)の検証と承認を受けなければならない。場所を変えると、平昌が掲げていたコンパクトな競技場の配置はなくなる」
――施設準備はもちろん、競技力の向上を問題視する声もある。
「大邱で開催された世界陸上大会は成功したが、韓国選手の成績が悪く、国民の関心を集められなかった。主催国のメダル数も五輪の成功の鍵となる。ショートトラックは韓国が圧倒的な実力を持っているが、スキーなどほかの種目では遅れを取っている。小中学生の選手を選抜し、ドイツなどに留学させることを検討している」

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