金総書記の遺体をのせたリンカーン・コンチネンタル=28日、ソウル(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)
金総書記の遺体をのせたリンカーン・コンチネンタル=28日、ソウル(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】ベンツマニアとして知られる北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記だが、告別式で使われた霊柩(きゅう)車は米フォードの最高級リムジン「リンカーン・コンチネンタル」だった。世界の注目を集めていた金総書記の告別式。どの車両が霊柩車に使用されるかにも関心が集まっていた。
 リンカーンは1994年7月19日に行われた金日成(キム・イルソン)主席の告別式でも使われた。金主席はベンツより、フォードの車を愛用した。金主席が生前に使用した遺品を集めている妙香山国際親善展覧館には金主席が生前に大切にしていたフォードの自動車も展示されている。
 リンカーンは最も古い防弾車の一つ。1963年、同車に乗っていたケネディ大統領が暗殺され、販売台数が急減したこともあった。1970年代以降は洗練されたデザインと高い性能を備えたモデルが相次いで発表され、世界の指導者や富豪の間で人気が高まった。
 金総書記は若い頃、ベンツやスポーツカーのハンドルを自ら取った。1982年には日産自動車に防弾車を注文したという。
 金総書記のベンツ好きは格別だった。金総書記は2001年のロシア訪問や2006年と2010年の中国訪問の際も北朝鮮から持ち込んだベンツを利用した。
 金総書記が愛用したベンツは「S600」。防弾仕様車は車の下で爆弾が爆発しても耐えられる。すべてのタイヤがパンクしても時速80~100キロメートルで走れるという。

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