「ギャラクシータブ10.1」=(聯合ニュース)
「ギャラクシータブ10.1」=(聯合ニュース)
【サンフランシスコ聯合ニュース】米カリフォルニア北部地裁は3日までに、米アップルが自社の特許が侵害されたとし、サムスン電子のスマートフォン(多機能携帯電話)「ギャラクシー」3種とタブレット型端末「ギャラクシータブ10.1」の販売差し止めを求めた仮処分申請について、これを棄却した。
 同地裁の韓国系裁判官が判決を下した。判決文によると、サムスン電子がアップルの多機能端末「iPad」の一部特許を侵害したことを認めたものの、サムスンが主張した特許の有効性について、アップルは反論できなかったと指摘。さらに同裁判官は、アップルの言う「サムスン製品がアップルに取り返しのつかない被害を起こす」という主張も立証されなかったとした。アップルは4月に同地裁に仮処分申請を行っていた。

 今回の地裁判断について、サムスン電子は「アップルの主張に妥当性がないことが証明された。デザイン特許有効性の根本的な問題点を指摘した当社の主張が認められた」とコメントした。
 アップルの本拠地でIT大国の米国でサムスンの主張を認めた判断が出たことは、今後の訴訟に影響を与えそうだ。両社は世界10カ国で20件を超える特許権訴訟を行っている。サムスンはオランダとドイツで敗訴したが、先月30日にオーストラリアの裁判所がデザイン特許をめぐる訴訟で、初めてサムスンの主張を認めている。
 サムスンはまた「来年の(米国の)本訴訟では当社のモバイル製品の独創性を十分に証明できると確信した。今後も消費者に革新的な製品を供給していく」と自信を示した。

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