安哲秀氏(中央)=(聯合ニュース)
安哲秀氏(中央)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】次期大統領選候補として名前が取りざたされている元IT起業家の安哲秀(アン・チョルス)ソウル大学融合科学技術大学院長が、巨額寄付に続いて、年明けにもエッセイを出版することが話題になっている。
 韓国の中堅出版社は17日、安氏が若者を対象にした自己啓発書的な性格を持ったエッセイを出版すると明らかにした。同出版社が昨年依頼し、安氏は今年に入り執筆を行っているという。
 若者や無党派層などから圧倒的な支持を受ける安氏。14日に明らかになった1500億ウォン(102億円)相当の寄付に続く、エッセイ出版で政界への転身が現実になりつつあるとの見方が広がっている。
 韓国では来年4月に総選挙(国会議員選挙)、同12月に大統領選挙があるが、多くの政治家が大型選挙のある年に著書を出版するケースが多いからだ。
 本人の政界入りの意思はともかく、エッセイでは韓国社会の矛盾点や政治状況に触れざるを得ないとみられる。このため若い有権者らから、安氏への政界転出ラブコールが高まりそうだ。
 同出版社は「自らの軌跡や若者たちに伝えたいことがエッセイに含まれるだろう」と話す。出版業界では早くも、来年上半期(1~6月)の最大の話題作になると見込んでいる。

Copyright 2011(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0