【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が鉱物資源の輸出拡大に向けて進めている咸鏡南道・端川港の整備事業が来年4月に完了することが28日、分かった。
 端川は北朝鮮の代表的な鉱山地区で、最近は大規模な希土類(レアーアス)の埋蔵地が発見されたことで関心を集めた。 
 中国の複数の北朝鮮消息筋によると、端川港の港湾工事は水深を12~15メートルに維持するための作業が大詰めを迎えている。ある消息筋は金正日(キム・ジョンイル)総書記がこのほど工事現場を視察し、関係者を激励したと伝えた。故金日成(キム・イルソン)主席の誕生100年となる来年4月15日に大々的な完工式を行い、端川港を開港する予定だという。
 北朝鮮は端川港に1万~3万トンの船舶3隻が同時に停泊できる接岸施設を建設し、港湾と工場、精錬所を結ぶベルトコンベヤーを設置、車両不要の物資運送システムを備える。港湾では大規模な物流倉庫の建設も進められている。
 北朝鮮は端川港が開港すると、周辺の豊富な地下資源の輸出に積極的に取り組むとみられる。
 端川港は日本の植民地時代、海軍基地として開発が進められたが、1945年の敗戦により工事は中止された。北朝鮮は2009年7月、「現代的な交易港」の建設に向けた決起大会を開き、工事を再開した。
 端川港をめぐっては、中国が7月に北朝鮮と共同開発することで合意し、道路や港湾の補修作業に加わっているという。

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