懇談会に出席した柳佑益長官=(聯合ニュース)
懇談会に出席した柳佑益長官=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】統一部の柳佑益(リュ・ウイク)長官は21日に行われた記者懇談会で、韓国と北朝鮮の離散家族再会について「可能な限り早期に再会が行われるよう努力する」との考えを示した。南北のどちらが先に再会事業の開催を提案するかは重要ではなく、「政策的準備が整えば北朝鮮の事情を見守りながら韓国が先に提案してもかまわない」と述べた。
 柳長官は南北関係について、開城工業団地活性化措置、宗教界や芸術界の関係者の訪朝など韓国側が取った措置、北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の南北首席代表会談や米朝高官協議の開催など、客観的に見ると、「ある程度は対話の雰囲気が醸成されていると言えるのではないか」との見方を示した。
 また、「わたしの考えがどれだけ北朝鮮側に伝わっているかは分からないが、北朝鮮側がある程度理解しているのではないかと期待している。北朝鮮が韓国の動きについて意識し、独自に評価していると思う」と述べた。
 昨年3月に起きた韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件を受け、同年5月に韓国政府が発表した北朝鮮制裁措置については、哨戒艦沈没事件と昨年11月に発生した延坪島砲撃に対し北朝鮮側が「責任ある措置」を取るまでは維持する方針を明らかにした。
 南北首脳会談については「わたしが知る李明博(イ・ミョンバク)大統領は余裕がある。南北首脳会談に執着していないが、会談開催を排除してはいない。これは統一部長官にとっては大きな資産だと思う」と強調した。
 中断されている金剛山観光と関連しては、韓国の現代峨山と北朝鮮の金剛山国際観光特区指導局または朝鮮アジア太平洋委員会による実務会談が進められており、実務的な合意がなされれば、その合意に基づき当局間の協議も行われなければならないとの考えを示した。
 北朝鮮への人道支援は、乳幼児や医療のための支援に向け努力する考えを示した。また、北朝鮮制裁措置に伴い中断された開城での満月台(高麗の王宮跡)発掘事業やキョレマル(民族語)大辞典編さん事業に向けた北朝鮮との接触を承認する計画も明らかにした。
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