【ソウル聯合ニュース】ソウル市は30日、物価上昇や乗換割引制度などにより、路線バスと地下鉄運営会社の赤字が膨らみ、公共交通の基本料金を現行の900ウォン(約58円)から1100ウォンに値上げする方針を明らかにした。11月に100ウォン、来年上半期(1~6月)に100ウォンを上乗せする。
 同市の公共交通の基本料金が値上がりするのは2007年4月以降、4年6か月ぶりとなる。地下鉄1~4号線を運営するソウルメトロと5~8号線を運営するソウル特別市都市鉄道公社は昨年、4786億ウォンの赤字を計上した。2007年に比べ、24.1%増えた。バス会社の今年の赤字は2007年に比べ86%増の3069億ウォンに達している。
 基本料金が据え置きとなっていた4年間、消費者物価指数は17.2%上昇。バスの燃料になる圧縮天然ガス(CNG)、軽油の値段は37.0%、電気料金は16.1%上がった。同市は物価上昇が赤字拡大の最大の原因になっていると説明する。
 また、高齢化が進み、地下鉄を無料で利用できる65歳以上の市民が急増したのも、経営赤字の主な要因に挙げている。無料乗車による地下鉄運営会社2社の損失金は赤字額の46.5%を占めている。

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