【ソウル聯合ニュース】韓国政府が今年の国連総会で、旧日本軍の従軍慰安婦問題を提起する方針を検討していることが29日までに分かった。
 韓国憲法裁判所がこのほど、元従軍慰安婦の賠償請求権に関する政府の外交努力を促す判断を下したことを受けて推進するもので、政府の提起内容と発言のレベルが注目される。
 政府関係者によると、韓国は来月10日(日本時間同11日)、米ニューヨークで開催される国連総会の第3委員会で、慰安婦問題と関連した日本政府の法的責任と賠償を強調した「クマラスワミ報告」の勧告を受け入れ、関連措置を履行するよう促す案を検討している。
 クマラスワミ報告は1996年に国連人権委員会に報告された「女性への暴力特別報告」に関する報告書。特別報告者のクマラスワミ氏がまとめたもの。
 複数の政府当局者は「憲法裁判所の決定を受け入れ、外交的に必要な措置を積極的に講じている。日本との協議も推進するが、国連総会のような国際舞台でも問題を提起する方針」と説明した。
 ただ、誰がどのレベルで発言するかはまだ決まっておらず、検討作業を進めているという。

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