【ソウル聯合ニュース】リビアの内戦に巻き込まれた韓国建設会社の工事現場が、当初の予想より被害が大きくなく、間もなく事業が再開される見通しだ。
 現代自動車グループ系列の現代アムコは29日、本社社員を派遣して住宅工事現場を点検した結果、現地住民の管理でまったく被害がないことを確認したと明らかにした。
 同社はリビアの内戦を受け、2~3月に大型建設機器や資材、仮設建物など310億ウォン(約20億円)の資産を残して全員が撤退していた。工事現場付近に居住する現地住民が6か月間にわたり、昼夜交代で25人ずつ武装警備を行ったため、全資産が無事だったと会社側は伝えた。
 現代アムコの関係者は「金を払って雇用したわけではないが、住民が住むようになる住宅を建設していたため、自発的に守ってくれた。感謝の意を込め、一定の給与などを補償する予定だ」と話している。
 ベンガジの複合火力発電所など7か所で工事を進めていた大宇建設も、現地点検の結果、大きな被害がないことを確認した。現地治安が安定すれば、直ちに工事を再開する方針だという。
 また、住宅建設事業を進めていた新韓建設や韓一建設も発注先から被害補償を受け、年内に工事を再開する予定だ。

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