今大会前半のハイライトは男子100メートルでのボルトの走りだった。しかし、まさかのフライングで即失格となった。失望させたファンのためにも、200メートルと400メートルリレーに全神経を集中させる。
200メートルでは前回ベルリン大会(2009年)で19秒19をマークし自らが北京五輪で樹立した世界記録を更新している。昨年、アキレスけんや腰を痛めたボルトだが、今季の200メートルの自己最高は19秒86。タイムではライバルたちより優位に立つ。100メートルよりもスタートに対する重圧が少ないことも、ボルトにとって好材料だ。
400メートルリレーはライバル米国との激突が予想される。今大会100メートル優勝のヨハン・ブレークらとメンバーを構成。ボルトはこれまで主にカーブがある第3走者としてリレーに出場しており、「勝負を決める」走りを見せてきた。同リレーでは北京五輪とベルリン大会で金メダルを獲得している。
選手村では、200メートルの個人練習と、リレーのためのバトンの受け渡しを確認するボルトの姿が見られた。
虎視眈々(たんたん)と名誉回復を狙うボルト。200メートル予選は9月2日午前11時10分から、同決勝は3日午後9時20分から。400メートルリレー決勝は閉幕日の4日午後9時スタート。
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