報道陣に囲まれた郭魯ヒョン教育監=29日、ソウル(聯合ニュース)
報道陣に囲まれた郭魯ヒョン教育監=29日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】ソウル中央地検の公安1部は29日、郭魯ヒョン(クァク・ノヒョン)ソウル市教育監(教育庁の長)がソウル市教育監選挙当時、朴明基(パク・ミョンギ)ソウル大学教授に渡した2億ウォン(約1400万円)が候補を辞退する見返りだったとの供述を確保した。
 昨年6月に行われたソウル市教育監選挙には野党陣営側から郭魯ヒョン氏と朴明基氏が立候補していたが、候補の一本化を進め、郭氏の単独出馬になった経緯がある。
 郭氏は前日記者会見で「2億ウォンは善意の支援だった」と釈明したが、朴氏は「辞退条件として一定額の支援を受けることで合意した」と供述した。
 検察は金を渡した時期、額などから個人間の善意とみるには無理があり、見返りだったとする当事者の供述まで確保していることから、近く郭氏を出頭させ、司法処理の手続きを踏む方針だ。
 小中学生に対する無料給食をめぐる住民投票で事実上勝利した野党だが、郭氏の不正発覚で思わぬダメージを受けることになりそうだ。

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