【釜山聯合ニュース】日本による植民地時代に、日本で働かせるために行われた強制連行の実情を伝え、歴史意識を高めるための「日帝強制動員歴史記念館」の起工式が11日、釜山市内の堂谷近隣公園で開かれる。韓国政府の機関「対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者等支援委員会」が10日、明らかにした。
 起工式には強制動員の被害者や遺族ら200人余りが参加する予定だ。
 記念館は7万5465平方メートルの敷地に地上3階、地下4階で建てられる。展示室や記録管理室、追悼塔などが設けられる計画。2012年の完成を目指す。
 同委員会は2005年から6年間、強制連行された被害者や遺族から寄贈された記録物や写真など、約30万点の史料、遺物などを記念館に展示し、強制連行の実態を伝える考えだ。
 記念館が釜山に設立される背景には、日本植民地時代に強制連行された被害者らが日本に向け出発した場所が釜山港で、被害者の約22%が釜山と接する慶尚道の出身者だったことがある。

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