チョン・ミョンフンさん=(聯合ニュース)
チョン・ミョンフンさん=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】世界的指揮者のチョン・ミョンフンさん率いるソウル・フィルハーモニー管弦楽団(ソウル市立交響楽団)が、昨年に続き今年も欧州ツアーに乗り出す。
 来月19日から27日まで、オランダとオーストラリア、英スコットランド、ドイツの計4都市公演を控えたチョンさんはツアーの意味に対し、まず「オーケストラの発展に、ツアーとレコーディングは必ず必要」と話した。
 特にツアーは、オーケストラにとって一つのテストであると同時に挑戦なのだという。ツアーに出れば同じ曲を何度も演奏することになるが、それぞれ音響的な特性が異なるコンサートホールで演奏することにより、団員らの耳を養えることも利点に挙げた。一生懸命取り組むことも重要だが、それだけでは最高レベルに上りつめることはできないとし、このツアーを通じ、団員に余裕を身につけてもらいたいと語った。
 チョンさんがソウル・フィルの芸術監督に就任してからの6年と、昨年の欧州初ツアーを通じ、ソウル・フィルの演奏は向上したという。演奏力を4段階で評価するならば、4番目から2番目に上がった。こうした自信もあり、今ツアーの演奏プログラムには、チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」とムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」などのスタンダードなレパートリーを組み込んだ。数多くのアルバムがあり、聴衆も聞きなれているからこそ演奏が難しいが、「オーケストラには挑戦が必要です。それでこそ発展できるんです」と、再び言葉に力を込めた。
 また、世界大手のクラシックレーベル「ドイツ・グラモフォン」から発売したソウル・フィルのアルバムの出来栄えにも、合格点をつけた。

Copyright 2011(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0