【ソウル聯合ニュース】ニューヨーク金先物相場が1オンス=1600ドル(約12万6000円)を突破するなど、金の価格が連日最高値を更新しているなか、韓国の金保有量は2年前から変わっておらず、安全資産の金に対する投資比率を高めるべきだとの指摘が挙がっている。
 金業界団体のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が先ごろ各国政府に通知した7月現在の金保有量現況によると、韓国の金保有量は14.4トンだった。保有量は米国の0.18%、中国の1.37%、日本の1.88%水準にとどまっている。
 韓国の金保有量は2009年1~3月期の14.3トンから同年4~6月期に14.4トンとやや増加して以来、変動がなかった。今年の保有量順位は昨年から1ランクアップし、56位となっている。
 金相場の見通しが明るいにもかかわらず、金を追加で買い入れなかったことから、政府が外貨準備高を増やす投資手段として金を選好していないことがうかがえる。韓国の金保有量はドル換算で6億6790万ドル相当で、外貨準備高に占める割合は約0.2%と、調査対象の113カ国・機関で最低水準だった。
 専門家らは、国際経済の不確実性が大きい時代に最も安全な資産に挙げられる金の保有量を増やすことは、国の危機管理の面からも意味があると指摘している。一方で、金はすぐに別の資産や通貨に換えることが難しく、保有している間は利子が付かないというデメリットもある。

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