学生らの学費引き下げ要求デモ、警察「厳正に対応」

【ソウル9日聯合ニュース】ソウル地方警察庁の李聖揆（イ・ソンギュ）庁長は9日、韓国大学生連合（韓大連）などが10日に学費の引き下げを求め大規模集会を開くと発表したことと関連し、「違法行為に対しては無寛容原則に基づき、厳正に対応する」との方針を明らかにした。
　韓国の大学学費は年間1000万ウォン（約75万円）という高額に迫り、学生らは2006年の地方選挙で当時野党だったハンナラ党が掲げた「学費引き下げ」公約を守るよう求めている。学生や市民団体は先月末から学費の引き下げを求める集会を行っており、10日は大規模集会を開催すると予告している。
　李庁長は「これまでは学生という身分を考慮し、違法集会の中断を説得してきた。しかし、違法集会が続き、都心で交通渋滞が発生するなど、市民の不便が増すなど懸念が高まっている」と指摘。公共秩序を脅かす行為は国民が決して望まないとした。
　警察は韓大連などが予告したソウル・清渓広場での集会は認めず、集結する段階から警察力を動員して阻止する方針だ。代わりに届けのあった別の場所での集会は認める。10日の集会参加者は2000人程度になると予想されている。