韓国の部品メーカーでスト、自動車業界が中止訴える

【ソウル24日聯合ニュース】韓国の自動車エンジン部品メーカー、柳成企業でストライキが発生し、各自動車メーカーが減産を余儀なくされている事態を受け、自動車業界は24日に声明を発表し、ストの中止を促した。　　
　柳成企業はピストンリングなど自動車のエンジン部品を完成車メーカーに納品している。現代自動車、起亜自動車、韓国GMは関連部品の7割、ルノーサムスンは5割、双竜自動車は2割程度を同社の部品に依存している。同社の労組は労働条件の改善を求め、18日からストに突入した。
　韓国自動車工業業界は声明で、柳成企業のストによりエンジン部品の生産が停止し、完成車メーカーだけでなく、約5000社の部品メーカーも工場の稼働を停止せざるを得ない事態に追い込まれていると訴えた。
　業界ではストが今月末まで続く場合、5万台の減産や8500億ウォン（約635億円）の被害が生じ、6月末まで長引けば28万台の減産、5兆ウォンの損失を受けると推定している。また、完成車メーカーに部品を納品する約5000社の部品メーカーも連鎖的に生産を停止し、1日で1800億ウォン以上の損失を被ると予想されている。